六限の図書館
Vol.9 上映会と対話 『パンク・シンドローム』
各キャンパスの関連したテーマで、2日間にわたり上映会を開催、大和キャンパスでは、知的障害者だけのパンクバンドのドキュメンタリー映画を上映、看護学群に沿ったテーマともいえますが、それ以上に一個人の在り方とそれを社会がどう受け入れていくのかということを考えさせてくれる作品です。
“パンク”と言えば、反体制、アナーキズム、若者の特権。フィンランドで結成された知的障害者だけのパンクバンド“ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト”は、社会や福祉施設への不満を激しいライブ・パフォーマンスで表現し、とうとう海外ツアーまでしてしまいます。彼らの紆余曲折・抱腹絶倒の軌跡をとらえたドキュメンタリー映画。福祉や障害の社会的問題を問う前に、個性ある人間としての叫びに耳を傾け、普通とは?自由とは?と考えてみたいと思います。
《上映作品》 「パンク・シンドローム」
(原題:The Punk Syndrome/監督:ユッカ・カルッカイネン、J-P・パッシ/88分/フィンランド、ノルウェー、スウェーデン/2012年/フィンランド語[日本語字幕])
予告編:https://youtu.be/eBqEeMD609g
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