六限の図書館

Vol.3 「ケアをひらく」をひもとく ― 白石正明氏(編集者)をむかえて

医師や看護師というものは専門家である―誰もが疑わない事実でしょう。しかし、病気も障害も老化も、誰にとっても無関係のことではない以上、治す/治る、あるいは、生という営みすべてにおいて、関わりあうのは人と人であることも事実です。専門家であろうが患者であろうが、人間同士としてのコミュニケーションがそこにあるはず。
第3回目は、医療系以外の人々にも注目されつづける「シリーズ ケアをひらく」を手がける編集者、白石正明氏をむかえて、このユニークなシリーズの成り立ちやこれまでに手掛けた書籍の紹介を交えながら、編集者としての立ち位置、目線というものについてお話しいただきました。

参加者は、学生・卒業生、一般の方など幅広く、看護・介護に携わっている人、編集に興味がある人などそれぞれでしたが、各々が白石さんのお話の中から印象深い「言葉」を受け取って帰られたようでした。参加者とゲストのコミュニケーションが深い、言葉を職業とするゲストならではの回となりました。

開催日

2014年11月7日(金)18:30~19:30

会場

宮城大学大和キャンパス図書館

《ゲスト・プロフィール》 白石 正明(しらいし・まさあき)

1958年東京生まれ。大学卒業後、中央法規出版に勤めた後、1996年に医学書院に入社。雑誌『精神看護』や看護実務書のほか、「シリーズ ケアをひらく」を手がける。同シリーズは『ケア学』を皮切りに最新刊の『クレイジー・イン・ジャパン』(中村かれん著/2014年)まで計28冊刊行中。『逝かない身体』(川口有美子著/2009年)が大宅壮一ノンフィクション賞、『リハビリの夜』(熊谷晋一郎著/2009年)が新潮ドキュメント賞、『驚きの介護民俗学』(六車由実著/2012年)が医学ジャーナリスト協会賞を受賞した。現在、大澤真幸『イエスだったらどうするか』、國分功一郎『中動態の世界』、津田篤太郎『漢方水先案内』、柳澤田実『おっぱいの哲学』などを準備中。
医学書院ウェブサイト http://www.igaku-shoin.co.jp/
<<<看護師のためのwebマガジン「かんかん!>>> URL:http://www.igs-kankan.com/

※プロフィールはイベント開催時(2014年11月)当時のものです。

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