六限の図書館
Vol.19 MYU Cinema Days
アメリカ諸都市のさまざまな場を記録しながら、現代社会そのものを浮き彫りにするドキュメンタリー映画の巨匠、フレデリック・ワイズマン。その最近作から《図書館》そして《大学》という、私たちに身近な場を題材とした作品を上映します。公共/パブリック、地域社会、知の拠点、あるいは、民主主義についてあらためて考えることを促されている今日、専門分野や学生・教職員を問わず興味深い発見があることでしょう。(小川直人[学術情報センター学芸員])
開催日 | 1日目:2019年12月9日(月)13:30-18:00 |
---|---|
会場 | 宮城大学 大和キャンパス本部棟2階 メディアシアター |
入場無料(一般の方もご覧いただけます) |
上映作品:12月9日(月)『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
原題:Ex Libris: The New York Public Library/監督:フレデリック・ワイズマン
/2017年/205分/英語/日本語字幕
アメリカを代表し、世界中の図書館員の憧れの的であるニューヨーク公共図書館。19世紀初頭の荘厳な建築物である本館と92の分館での活動を描く。一般の利用者では見ることのできない図書館の裏側を記録し、公共とはなにか、民主主義とは何かを浮かび上がらせる。
*上映後にトークセッション予定。
上映作品:12月10日(火)『大学 -at Berkeley』
原題:At Berkeley/監督:フレデリック・ワイズマン/2013年/244分/英語/日本語字幕
カリフォルニア大学バークレー校は、アメリカで最も古く権威のある総合大学である。世界有数の研究教育機関であり、学生運動の拠点にもなったリベラルな校風でも知られる。授業や研究活動、大学構内で行われる学生たちのさまざまな活動、また、大学を維持・管理・経営していくための無数の会議や行政との折衝など、大学で行われるあらゆる活動を追う。なお、東北では今回初上映。
*上映前に解説あり。
監督紹介: フレデリック・ワイズマン(Frederick Wiseman)
1930年生まれ。イェール大学大学院卒業後、弁護士として活動を始める。やがて軍隊に入り、除隊後、弁護士業の傍ら大学で教鞭をとるようになる。1967年、初の監督作となるドキュメンタリー『チチカット・フォーリーズ』を発表。マサチューセッツ州で公開禁止処分となるが、その後も社会的な組織の構造を見つめるドキュメンタリーを次々に制作する。「現存の最も偉大なドキュメンタリー作家」と称される。
関連企画
今回の上映会にあわせ、ディスカバリーコモンズ(図書館)では、上映作品に関連する資料のほか、学内に点在するコモンズを紹介する展示を行います。
主催:宮城大学
後援:宮城県図書館
企画:宮城大学 学術情報センター/データ&メディアコモンズ
作品提供:ミモザフィルムズ/ムヴィオラ/一般社団法人コミュニティシネマセンター
問い合わせ:宮城大学 学術情報センター(大和キャンパス内/電話:022-377-8313)
これまでの六限の図書館
- Vol.25 MYU Cinema Day
- Vol.24 アニオタ目線の建築入門——千葉光さん(一級建築士/NoMaDoS)に聞く
- Vol.23 ワインは知識もおいしいの?—『ワインの教科書』金内誠教授に聞く—
- Vol.22 上映と対話『言語の向こうにあるもの』
- Vol.21 考えて書く、書いて考える—レポート執筆の基本と実践—
- Vol.20 シラバスに載っていない参考図書 2020年版
- Vol.19 MYU Cinema Days
- Vol.18 障害を,世界を新しく捉え直す視点として考える
- Vol.17 シラバスに載っていない参考図書
- Vol.16 つぶさに見つめる―写真家・大西暢夫の仕事 『ぶたにく―食べることは生きること』
- Vol.15 つぶさに見つめる―写真家・大西暢夫の仕事『ひとりひとりの人―精神科病棟17年の記録』
- Vol.14 《未来》を掘りおこせ—若林恵氏(『WIRED』元編集長/ライター)をむかえて
- Vol.13 上映会と対話 『Graphic Means: A History of Graphic Design Production』
- Vol.12 書体をつくるということ ―鳥海修氏(書体設計士)をむかえて
- Vol.11 本から人を知る ― 新任教員が選ぶ“六限のブックトラック”
- Vol.10 いかに私たちはコミュニケーションをやりとげるのか? ― 人間行動学者・細馬宏通氏をむかえて
- Vol.9 上映会と対話 『パンク・シンドローム』
- Vol.8 上映会と対話 『食の選択』
- Vol.7 ワークショップ 『Super Collectable Notes 製本部のノート屋さん』
- Vol.6 上映会と対話「ある精肉店のはなし」
- Vol.5 上映会と対話「ある精肉店のはなし」
- Vol.4 食品表示について学ぼう ― 猪股照美氏をむかえて
- Vol.3 「ケアをひらく」をひもとく ― 白石正明氏(編集者)をむかえて
- Vol.2 世界のクリエイターとともにつくる ― 室市栄二氏(デザイン・ディレクター)をむかえて
- Vol.1 映像で伝える仕事 ― 高平大輔氏(ディレクター)をむかえて