六限のブックトラック

仲宗根卓講師(基盤教育群/六限の図書館Vol.11アンケート)の選ぶ“六限のブックトラック”

六限の図書館Vol.11では,新任教員11名にアンケートを行い,次の5つのテーマで本を選定していただきました。コメントつきです。

Q1. 最近ハマった本

最近読んだ本(自分の専門分野でもそうでなくても構いません)のうち、誰かとこの本について話したいというものを1冊教えてください。また、その本に関わるエピソード(本の内容でも感想でもなんでも構いません)を教えてください。

  • 井上典之「憲法の時間」

    憲法を学んだことがない人向けの憲法の入門書です。学問的なややこしい議論を極力排除し、憲法の本質と憲法に関連する新しい問題を、具体的な事例を挙げて講義形式の易しい文章で説明しているので、憲法の概要を理解したい人にとっては一読の価値があると思われます。内容はもとより、本書の右記特徴は、教授法としても参考になるところが多く、法学を教える立場の人間にとっても有益です。

    大和所蔵

Q2. 私のバイブル

今までの読書経験のなかで一番印象に残っている本を1冊教えてください。また、その本に関わるエピソード(本の内容でも感想でもなんでも構いません)を教えてください。

  • 現代新書編集部編「外国語をどう学んだか」

    様々な業界で活躍する著名人が、外国語をどのように学び、そして習得したのかを、体験談を交えながら解説したエッセイ集です。語学の学習方法に王道はないというのが各執筆者の共通意見であり、苦労談が多く書かれています。しかし、それらは大変説得的で、尚且つどこかコミカルなので、読んでいて「何か外国語を勉強してみよう」という気にさせられます。私は、本書を高校生の時に初めて手にしたのをきっかけに、大学では色んな外国語の学習にチャレンジしました(習得できたと堂々と言えないところが辛いのですが)。なお、世間を騒がせた?舛添要一元東京都知事と、小池百合子元東京都知事も執筆者の中に名を連ねており、それぞれフランス語とアラビア語について書いています。

    大和所蔵

Q3. 私の専門分野の入門書

自分の専門分野を専攻するうえで、ぜひとも読んでおいてほしい本を1冊教えてください。また、その理由を教えてください。

  • 池田真朗他著「法の世界へ【第7版】」

    私は国際公法を専門にしていますので、本来ならばそれに関連する本のタイトルをここでは挙げるべきかもしれません。しかし、国際公法は「公法」というものの、その主たる法源である条約の実体は、当事者(当事国)間の合意に基づく契約(「私法」の領域)です。従って、国際公法を勉強するにあたっては、契約の概念を理解しておくことが重要となります。この点、本書は国際公法に直接かかわる書物ではありませんが、私達の日常生活を素材に、ルールや契約の概念を分かりやすく説明していますので、国際公法に興味のある人は、まず本書を読み終えてから、次に専門書に手を伸ばすとよいかもしれません。

    大和所蔵

Q4. 私の著書(単著・共著・編著書含む)

ご著書がありましたら、PRも含めてお教えください。

なし

Q5. この図書館で見つけたオススメ(本・DVD・CD)

着任間もなく恐縮ですが、本学図書館所蔵の資料でオススメのものを教えてください(よろしければ、オススメの資料を探しに来ていただければ幸いです。)

  • 森川幸一他編「国際法で世界がわかる」

    日本で生活をしていると、国と国との契約たる国際法(国際公法)と日本との関わりを想像することは中々難しいかもしれません。しかし、新聞等で「国際法」というワードを目にしない日はないくらい、国際法は、実は私たちの生活のあらゆる場面に関わっています。本書は、パリ協定(地球温暖化対策に関する国際ルール)や領土問題等のホットイシューを素材に、日本と密接に関わりのある近年の国際法上の問題を解説し、そしてこれらの問題について、将来に向けてどのように考えていくことが重要なのか、といった視点を読者に提起するものです。地域(地元)に視点を置く学びも大変重要ですが、宮城大学の学生の皆さんには、ぜひ本書を手にして日本と世界との結びつきを意識して頂きたいです。

    大和所蔵