六限のブックトラック
菅原謙准教授(基盤教育群教員/六限の図書館Vol.11アンケート)の選ぶ“六限のブックトラック”
六限の図書館Vol.11では,新任教員11名にアンケートを行い,次の5つのテーマで本を選定していただきました。コメントつきです。
Q1. 最近ハマった本
最近読んだ本(自分の専門分野でもそうでなくても構いません)のうち、誰かとこの本について話したいというものを1冊教えてください。また、その本に関わるエピソード(本の内容でも感想でもなんでも構いません)を教えてください。
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本
榎本博明「「おもてなし」という残酷社会 過剰・感情労働とどう向き合うか」
いまから30数年前、大学のマーケティングの授業で、顧客重視の考え方を学びましたが、それにも限度がある、ということでしょうね。「お客様のため」という言葉に縛られ、心をすり減らして働く人びと。多くの具体例から、こうした人びとの存在を浮き彫りした一冊です。
Q2. 私のバイブル
今までの読書経験のなかで一番印象に残っている本を1冊教えてください。また、その本に関わるエピソード(本の内容でも感想でもなんでも構いません)を教えてください。
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本
松本史朗「縁起と空―如来蔵思想批判」
私の仏教理解を一変させた本。この本との出会いから私の仏教研究・宗教研究はスタートしたといってよい。日本の思想風土を対象化する上でも大いに役立った。
Q3. 私の専門分野の入門書
自分の専門分野を専攻するうえで、ぜひとも読んでおいてほしい本を1冊教えてください。また、その理由を教えてください。
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本
張江洋直・井出裕久・佐野正彦編「ソシオロジカル・クエスト―現実理解の社会学」
もう絶版になっているかもしれませんが、ネットで安く手に入ると思います。出版年は決して新しいとはいえませんが、現在でも入門書として十分に通用する論文が多数含まれています。私も「第5章 子ども期と青年期 いつまで子どもでいられるのだろう」を担当しています。
Q4. 私の著書(単著・共著・編著書含む)
ご著書がありましたら、PRも含めてお教えください。
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本
佐藤慶幸・大屋幸恵・那須壽・菅原謙編「市民社会と批判的公共性」
「不透明な現代社会の多面的相貌を解明し、『公共性』を指導原理とする社会問題解決に向けての道標を打ち立てる。理念・歴史・実証・理論からの多角的アプローチを試みる力作論文集」と、本の帯に書いたのは私です。
Q5. この図書館で見つけたオススメ(本・DVD・CD)
着任間もなく恐縮ですが、本学図書館所蔵の資料でオススメのものを教えてください(よろしければ、オススメの資料を探しに来ていただければ幸いです。)