六限のブックトラック

シラバスに載っていない参考図書(2020年版) その1

六限の図書館Vol.20では,『シラバスに載っていない参考図書 2020年版』と題して,新入生のためのブックガイドをつくりました。3つのテーマでおすすめの図書を紹介しています。まずは,「最近ハマった本」。推薦者のコメントつきです。※推薦者の所属は,2020年4月時点のものです。

最近ハマった本

  • ジンメル「愛の断想・日々の断想」

    ジンメルは,言葉にならない違和感などを,はっきりと捉えてくれる。それは,私の場合,“私”と“あなた”だけでは説明のつかない,第三の存在であった。“何か”に悩む人は,手に取ってみると面白いかもしれない。[有川周志|2019年度ディスカバリーコモンズ学生運営委員]

    大和所蔵

  • 國分功一郎「中動態の世界 : 意志と責任の考古学」

    シリーズ「ケアをひらく」は『六限』に編集者の白石さんが来てくださって以来,ハマっている。中動態って何?哲学とケアって関係あるの?まあまあとりあえず読んでみ。「する」「される」だけじゃないのよ,人生は。[安藤美保|大和キャンパス図書館司書]

    大和所蔵

  • 漫画

    清水茜「はたらく細胞 」

    このマンガは,赤血球や白血球などの血液に関する情報や感染症などの病気のメカニズムが非常に分かりやすく表現されているため,ぜひ知らない人には読んでもらいたい。私は看護学群だが,血球のはたらきがどのような作用を引き起こしているかをこのマンガで学びました。看護学を学んだことがなくても楽しめるマンガだと思います。 [遠藤梨紗|2019年度ディスカバリーコモンズ学生運営委員]

  • 三木邦裕「理科のおさらい:天文(おとなの楽習17)」

    天体に詳しくないが,仙台市天文台のプラネタリウムがマイブームなので,おさらいするにはまさにぴったり。星座や神話,太陽系についても分かりやすく説明されており,宇宙へ招待してくれる,優しい手引書。 [加藤ひろ美|大和キャンパス図書館司書]

    大和所蔵

  • 小泉武夫「幻の料亭・日本橋「百川」: 黒船を饗した江戸料理 」

    かつて江戸に存在した百川という料亭を題材にした書籍。この百川は,幕府が総額千五百両を費やし,黒船・ペリー一行をもてなした料亭である。文系的思考と理系的な目で江戸料理について,面白く読み進められる一冊。
    [金内誠|食産業学群教授]

    太白所蔵

  • 澤井聖一「家のネコと野生のネコ」

    思わず手に取ってしまう表紙です。美しい写真で,地域別に野生のネコ科動物とイエネコの生態を紹介。読後は,自分の家の猫やノラネコを観察してしまいます。 [佐藤亜佑美|太白キャンパス図書館司書]

    太白所蔵

  • 有川浩「図書館戦争」

    実際に存在する「図書館の自由に関する宣言」から影響を受けて創作された物語。静かな図書館のイメージとは正反対に武力派が活躍します。図書館や本を大切に守りたい人々の活躍や葛藤に夢中になります。[末永仁美|2019年度ディスカバリーコモンズ学生委員]

    大和所蔵太白所蔵

  • トマス・ホッブズ「市民論(近代社会思想コレクション01)」

    『市民論』に登場する「民会」とルソーの「定期集会」とを比較するとき,やはり後者の思想は(彼自身の用語法とはまた違う意味で)「民主的」であることに気づかされます。そんな出会いをした一冊です。[菅原謙|基盤教育群准教授]

    大和所蔵

  • 三浦しをん「愛なき世界」

    タイトルからは想像もできない,大学の生物化学の研究室のお話。文系の人間にとっては未知の世界をのぞき見る感覚。実験の描写は正直わからないことだらけだったが,理系の学生にはイメージが湧きやすい一冊かも。 [鈴木裕子|太白キャンパス図書館司書]

    太白所蔵

  • 福井県丸岡町「日本一短い「家族」への手紙 ― 一筆啓上―」

    学生時代に両親を一度に亡くした時,口にはしなかったが叔母は母であり,実弟は親友であった。この本は,その時の気持ちが全て書いてある。おやじ,おふくろ,元気か?と心で呟いてしまう。[須田義人|食産業学群教授]

    太白所蔵

  • 米澤穂信「本と鍵の季節」

    図書委員の高校生二人が,本と鍵にまつわる謎を解くミステリー。 大学図書館の「請求記号」が本文の「分類記号」になります。司書の知識が分かります。[須藤あすか|太白キャンパス図書館司書]

    太白所蔵

  • 上橋菜穂子「鹿の王 水底の橋」

    「鹿の王」の続編で,天才医術師ホッサルと恋人ミラルのその後から物語が進む。オタワル医術と清心教医術の異なる医術の対立から,王位継承争いに巻き込まれていく。人の生死に際してできること,命とは何かが描かれている。[髙橋喜美|大和キャンパス図書館司書] 

    大和所蔵

  • ジュリアン・オピー「ジュリアン・オピー展 公式カタログ」

    現代美術家であるジュリアン・オピーが水戸芸術館での展覧会に合わせて出版した図録である。本書では,人物や風景を記号化することによる効果や記号化の方法をビジュアルイメージのみで我々に示してくれる良質な1冊である。[友渕貴之|事業構想学群助教]

    大和所蔵

  • ジョナサン・オージェ「夜の庭師」

    古い屋敷で働くことになった姉と弟。主人一家には秘密があり,夜と共に不気味な男が現れます。恐ろしい真実と登場人物の成長が織り交ざり,引き込まれること必然です。後半はこの恐ろしい屋敷に居る感覚になります。[土井結香|2019年度ディスカバリー・コモンズ学生運営委員/保健師]

    大和所蔵

  • 大島純「MPC IMPACT!」

    音楽制作用の機材を軸にヒップホップという文化について語られた一冊。DJやプロデューサーのクリエイティビティを縁の下で支えてきた機材が次々と登場します。登場する楽曲を聴いて機材の音を知ると尚良し。[納富洸司|卒業生/ヤマハ株式会社]

    大和所蔵

  • デビッド・クアメン「エボラの正体ー死のウイルスの謎を追う」

    2014年西アフリカでアウトブレイクしたエボラウイルス感染症との闘い。人は、菌やウイルスとともに生きていることを思い知らされます。同じことを繰り返している私たちの生活を振り返る一冊となっています。[松永早苗 |看護学研究科博士後期課程研究生]

    大和所蔵

  • ハンス・ロスリング, オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド「FACTFULNESS ー10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

    これからの世界の課題を考えるとき,データをもとに現状を正しく捉えることは課題解決の大前提になるはず。なのに私たちは思い込みで,正しい世界を全く見ていない,ということに気づかされる。衝撃の本。[森本素子|食産業学群教授]

    太白所蔵

  • 漫画

    あfろ「ゆるキャン△」

    高校生のゆるーいキャンプを描くアウトドア漫画。そのゆるさとは裏腹に,キャンプや実在する風景の細やかな描写はアウトドアや地理の勉強にもなるかも!?読んだらあなたも,きっと登場した場所に行ってみたくなるはず。[山本知宙|2019年度ディスカバリーコモンズ学生委員]

  • 宮下洋「安楽死を遂げるまで」

    夫からのラブレターを抱えて安楽死に臨む女性は,人生に満足していると著者に語った。取材を重ね,安楽死に懐疑的だった著者の考えは揺らいでいく。日本では深く議論されていないテーマに真正面から向き合った一冊。[渡辺美恵子 |大和キャンパス図書館司書]

    大和所蔵